2015年05月17日
リュウキュウオオコノハズクのヒナが産まれました!
今日は、沖縄こどもの国の動物病院からの素敵なお知らせ
続いていますよ~、ベビーラッシュ
1年中沖縄に住んでいる(留鳥)フクロウは、3種類います。
リュウキュウオオコノハズクは、その中でも一番大きなフクロウ。
絶滅危惧種にも指定されています。
こどもの国では、交通事故にあい障がいが残ってしまい、野生に帰ることができなくなった2羽を飼育しています。
この2羽は検査でオスとメスとわかり、これまで繁殖を目指してきました。
昨年、初めて卵を産み1羽を無事人工ふ化させ育て上げました。
写真はその個体です。
今年も3月に産卵を始め、今度こそ親に育ててもらおうと期待しましたが、卵を十分に温めておらず、やむなく人工ふ化(人が孵化させること)をすることになりました。
去年産まれたオオコノハズクは獣医さんが主に育てたので、今年は飼育員さんが挑戦です。
4月には雛も孵化しましたが失敗。
飼育員にとっては、初めての経験でもあります、そしてフクロウの親が育てるのではなく、人が親フクロウ代わりに人工的に孵化させることはとても難しいことで、現在も試行錯誤を重ねて取り組んでいます。
現在4月29日と5月7日に孵化したヒナを育てています。
4月27日に孵化した個体は、個体識別をするために『№7』の番号がついています。
今日は、No.7の孵化前から孵化するまでの様子を紹介します。
孵化前。検卵すると中で雛が動いてます
卵の表面にひびが見えました
4月27日嘴打ち開始
嘴打ち(はしうち)とは、鳥の卵が孵化する前に卵の中にいる雛が卵の殻を破ろうと中からつつく行動で、卵に耳をあてるとつつく音が聞こえてきます。
ふつう嘴打ちが始まってから2日以内に孵化するのが正常といわれています。
4月29日いよいよ孵化
嘴打ち2日目になっても自分で卵を割れないため、朝から卵の殻を内側の膜を破らないようにはがして、孵卵機内で様子を見ます。
雛の嘴の位置を確認してその周辺の殻を慎重に、はがします。
くちばしの位置を確認できました
お昼すぎても変化がないので、卵の膜を破りました。雛の嘴が見えます。
卵の膜を破きます。
午後3時ごろ、まだ雛は出てこないので、さらに殻を剥がし広げようとしていたら、雛が自分で出てきました。
無事産まれました
おへそもちゃんとしまっていました。
*人工ふ化の管理がうまくいっていない場合、へそが閉まっていないままの状態で生まれてきます。その時は手術をしますが、生存率はとても低くなります。
しばらくの間は、温度と湿度を慎重に管理して、ヒナの様子を注意深く観察して育てていかなければいけません。
ただいま、リュウキュウオオコノハズクのヒナは、展示しておりません。
こちらのブログにて、お知らせしていきますので、リュウキュウオオコノハズクの雛たちの成長も見守ってくださいね
続いていますよ~、ベビーラッシュ
1年中沖縄に住んでいる(留鳥)フクロウは、3種類います。
リュウキュウオオコノハズクは、その中でも一番大きなフクロウ。
絶滅危惧種にも指定されています。
こどもの国では、交通事故にあい障がいが残ってしまい、野生に帰ることができなくなった2羽を飼育しています。
この2羽は検査でオスとメスとわかり、これまで繁殖を目指してきました。
昨年、初めて卵を産み1羽を無事人工ふ化させ育て上げました。
写真はその個体です。
今年も3月に産卵を始め、今度こそ親に育ててもらおうと期待しましたが、卵を十分に温めておらず、やむなく人工ふ化(人が孵化させること)をすることになりました。
去年産まれたオオコノハズクは獣医さんが主に育てたので、今年は飼育員さんが挑戦です。
4月には雛も孵化しましたが失敗。
飼育員にとっては、初めての経験でもあります、そしてフクロウの親が育てるのではなく、人が親フクロウ代わりに人工的に孵化させることはとても難しいことで、現在も試行錯誤を重ねて取り組んでいます。
現在4月29日と5月7日に孵化したヒナを育てています。
4月27日に孵化した個体は、個体識別をするために『№7』の番号がついています。
今日は、No.7の孵化前から孵化するまでの様子を紹介します。
孵化前。検卵すると中で雛が動いてます
卵の表面にひびが見えました
4月27日嘴打ち開始
嘴打ち(はしうち)とは、鳥の卵が孵化する前に卵の中にいる雛が卵の殻を破ろうと中からつつく行動で、卵に耳をあてるとつつく音が聞こえてきます。
ふつう嘴打ちが始まってから2日以内に孵化するのが正常といわれています。
4月29日いよいよ孵化
嘴打ち2日目になっても自分で卵を割れないため、朝から卵の殻を内側の膜を破らないようにはがして、孵卵機内で様子を見ます。
雛の嘴の位置を確認してその周辺の殻を慎重に、はがします。
くちばしの位置を確認できました
お昼すぎても変化がないので、卵の膜を破りました。雛の嘴が見えます。
卵の膜を破きます。
午後3時ごろ、まだ雛は出てこないので、さらに殻を剥がし広げようとしていたら、雛が自分で出てきました。
無事産まれました
おへそもちゃんとしまっていました。
*人工ふ化の管理がうまくいっていない場合、へそが閉まっていないままの状態で生まれてきます。その時は手術をしますが、生存率はとても低くなります。
しばらくの間は、温度と湿度を慎重に管理して、ヒナの様子を注意深く観察して育てていかなければいけません。
ただいま、リュウキュウオオコノハズクのヒナは、展示しておりません。
こちらのブログにて、お知らせしていきますので、リュウキュウオオコノハズクの雛たちの成長も見守ってくださいね
Posted by 沖縄こどもの国OkinawaZoo&Museum at 08:32
│沖縄こどもの国のどうぶつたち